構えるときの、考えについて。
今年もアレクサンダーテクニークのスーパーティーチャー、
グレッグ先生が来日されました。
こちらは昨年のレッスンの様子です→座るときの考え
チェロの場合、エンドピンの扱いや座り方、楽器の置き方などなど、
悩むことがあるかと思います。
楽器を弾くために、楽器を自分にところへ持ってきます。
楽器を扱うときの動きは、たくさんの事柄があり、様々に見ていくことができるでしょう。
やりたいことのために、自分全体での動きやすさを大切にしたいです。
さあ、やりましょう、というときにもちょっとした緊張が起きているものです。
ドキッ!うわっ!となるとき、身体に緊張があると思います。
やる気満々でも、程度の差はあれ、そのようなくっ!と力が入っていることがその後に影響しています。
安定させようとすることが、そのちょっとした緊張や動きにくさと関係していたとしたら、
安定するという考えに、「動かないようにする」というのがあるのではないかと思います。
「動かないようにする」固定しようとするものとの関係において、
自分が固まってしまうのが、動きにくさになっています。
そのためのやりにくさを何とかしようとして、力みが生まれたりします。
力がぶつかっている、反発されて伝わらない。
力が逃げている、逸れていると伝わらない。
力加減と方向、タイミング、その時の一連の考えと自分全体の働きがあります。
そこに置いておく、そこで動ける、そこから動ける
動きを思い、触れて、つながって、自分が動く力が伝わる
どんなつながりが、自分の中に、
そして触れるものとの間にあるでしょうか。
触れる前から、その空間においての関係性から始まっているとしたら?
動きや考えは深いですね。だからとっても〇〇〇しい→興味深い。
「間」合いとか、「気」合いは、
相対する動きの関係性、構える自分全体の様子も含まれた言葉。
自分全体の動きやすさを大切に、ちょっと静まってから。
さあ行こうと思うときに、「いつでも動き出せそうにしている」ところから。
始めが肝心で、そして終わりの意識が、また次の始まりに。
そんな様子が構えの中に。
動きやすさは?
その空間でのつながりを持ち続けながら、
頭が自分の身体の高いところで、脊椎の上でバランスすること、
シンプルにそれをやってみましょう。
そうすることで自分全体の動きやすさにつながります。
過去記事より
カテゴリ座り方 (16)
楽器を弾くときの座り方・座るまでに
カテゴリチェロ (89)
音を出すまでの動きを、準備していく
エネルギーはどこから?
最後までお読みいただきありがとうございました。